総合評価 |
4.5 of 5 |
コストパフォーマンス |
3.5 of 5 |
優れて いる点 | |
重量 制動力 コントロール性 安定性 作動感 レジン・メタル両パッド標準装備 |
|
劣っている点 | |
ホースの取り付け位置 ローターとセットである点 |
|
![]() |
性能等が類似している製品 |
SHIMANO DEORE
BR-M556 |
|
レビュー | |
2003年5月 XT(756)、DEORE(525、 556)に続いてのオイルディスクラインナップ。時間を掛けて出てきただけあって、充実した内容となっている。以下、756のレバー、ホース、ローター、 ハブと併用した上でのインプレである。 最近はキャリパー本体をポストマウント(フロント)タイプのみの設定で下駄を変えることで前後・ポスト/インターナショナル兼用とするのが常だが、軽量化 の為に敢えて流れに逆らい台座に合わせて3種類の専用キャリパーを用意。シマノ初のモノボディーキャリパーによりパワーロスを軽減。従来器だと左右の接合 部分から微弱なオイル漏れがあり、これがエア混入の原因にもなっていた。 ポッドは525、556に習って対向2ピストン方式を採用し、最も正確な動きを実現。756(異径対向4ポッド)では各ポッドの張り出し、動きの均整を継 続的に保つことは殆ど不可能であった。大型シングルポッドはエクストリーム系の遠心力の掛かった衝撃にも強く、レバーの引きしろ変化が殆ど感じられない。 自転車にマルチポッドは“百害あって一理なし”かもしれない。 上記の相乗効果か、レバーの作動感はとても軽く、ポッドはそれにリニアに追従している。パッドはレジンとメタルを標準装備。好みで選べる。レジンでは、 756と525の良いトコ取りという印象だが、どちらかといえば525寄りの感がある。制動力は十分高い。重量は最軽量で、525に比べると前後で 250g以上も軽い。 唯一の欠点は、ホースの固定位置だ。特にリアが、キャリパー固定ボルトよりも外側に張り出しており、心配である。さすがにクイックレバーよりは内側である が、転倒の仕方によっては十分ぶつけかねない位置である。エクストリーム系Saint(2003年9月現在プロト画像)のキャリパーもデザインが本器と酷 似しているので、是非とも改良してもらいたい。トラックエンドフレームでもキャリパーを外さずに済むような工夫もそろそろ欲しいところだ。 色は美しいガンメタで高級感あるが、造形も含め微妙という印象。マッチするフレームの色を選ぶかも知れない。バルブナットが7mmになったり、パッド固定 ピンがマイナスボルトになったりと、気まぐれ的工具変更は相変わらずである。 P.S.尚、補修パーツとしてなら、キャリパー単体+レジンパッド+スペーサーのみの購入もできる(\8,610)。 |