MTB愛車&パーツインプレッション
歴代愛車データ、使用部品の覚え書き


2005 SHIMANO HONE FC-M601-2






32T・22T&バッシュガード仕様のみ 170/175mm \15,435
730g(170mm、クランクBBのみ)
※画像は付属のリング類を除去した状態


総合評価
4.5 of 5
コストパフォーマンス
5 of 5




優れて いる点
  強度・剛性・ 耐久性
重量
シェル幅68/73mm両対応・軸長ワンサイズ
旧モデルとのPCD互換
ルックス



劣っている点
  BBカップのネジ山長



性能等が類似している製品
  SHIMANO SAINT FC-M800
SHIMANO DEORE LX FC-M580



レビュー

2005年10月

「SAINT」の弟分として登場したフリーライドコンポ「HONE」の2pc方式ダブルリングクランク。画像には写っていないがセイントと同じ軽量樹脂製 バッシュガードが付属する。尚、この2pcクランク方式は急速に普及しFSA、Bontrager、Truvativ、Racefaceなどがこぞって模 倣している。それだけに優れたシステムとして評価されているのだ。旧オクタリンクはパテントを独占したことである意味失敗している。

先発のトリプルバージョンFC-M600-3はDEORE LXの色を塗り替えただけという期待はずれな物であった。セイントクランクにおける"ペダル受けリベット&ワッシャー”の好評により、同じ機構をフィー チャーして後発されたダブル用が本器である。現在、メーカー完売が相次ぐほどの人気商品となっている。

セイントに比べ250gも軽いが剛性や強度に差は殆ど感じられない。BBシャフトがセイントと同じクロモリ肉薄タイプになり、耐久性及 び強度アップを狙っている。左クランクの固定ボルトは相変わらず短めなので、ステムに使われているような頭が6mmで長めのボルトに入れ 替えると良 い。微妙なチェーンラインの調整のために左右のBBスペーサー数をわざと入れ替えたりするセッティングも横行しているので、強度アップのためにもBBのス レッドはもう少し長い方が良い。これはシマノのクランク全てに言える事である。少なくとも、高強度・高耐久性を求められるセイント、ホーンに関してはBB を差別化してしかるべき。ペダルリベットのワッシャーにはグリスを塗りつけておくと異音発生を回避しやすい。

同じ強さで軽くて安いならこれはもう「買い」というしかない逸品。